下記は主にR125Sユニットに関してのインプレですがご報告させていただきます。
平成20年8月30日 0時間〜
【再生装置】
HD500GB→BELKIN USB50cm →DELLデスクトップPC→Frieve audio→ASIO4all→BELKIN USB50cm→ONKYO SE-U33GX→BELDEN8412orMOGAMI2543→TU-875(TELFUNKEN ECC82)→BELDEN 88760 50cm→TU-870(AWA 6BM8)→赤黒5m→YAMAHA SW→赤黒10M→FE83(3Lバスレフ)
【First Impression】
CSS FR125S+ハセヒロMM151S
SPコードはホームセンターで購入の赤黒を、SW経由で約15m。吸音材、フル充填。0〜10時間
一言で言って「湯冷まし」
【良い印象】
高域にかけスーッと伸びていく。繊細。きれい。清澄。スッキリ。雑味なし。細い。柔らかい。とにかく清潔で美しい音。荒さなし。残響少ない。やや人工的。
【悪い印象】
角が丸い。エッジが立たない。切れが無い。シンバル引っ込む。低域出ない。分解が悪い。情報量少ない。中域が出る印象。相対的に高域が引っ込み、解像度低く分解能が悪く聞こえる。生彩感が無い。力強さに欠ける。音像が締まらない印象。BGM的でリアリティに欠ける音質。
平成20年9月5日〜 10時間〜15時間
【吸音材なし】amp直結コード5m
生彩感が出てきたが、中域が出過ぎ、相対的に高域が大幅に引っ込む。そのため、細かな音が聞こえず情報量不足に感じる。音色は相変わらず繊細で美しい。きれい過ぎる? リアリティに欠ける。
低域はほぼ満足に出てきた。開口部から中域が出ている。アコベースのピッチカートは、弱々しい。
【課題】
・ 立ち上がりの鋭さを加える
・ 高域の情報量を増大させる。
・ ブリリアントさを加える。
・ 中域を抑える。
平成20年9月6日深夜 約20時間経過「蒸留水」
・中域をやや抑える目的で、吸音材を半分にして入れる。
・ 突然、鳴り出した。切れが出てきた。高域の情報量が増えた。
・ 低域は充分。小音量時やや不足か?
・ 高域が出てきた事により分解能もあがった感じ。ブラスはブラスらしくなって聞こえる。
平成20年9月7日
・ コードを元のSW経由の15mに戻す。
・ やはり、ややおとなしく、高域量減少のため、角が丸くなってしまった。
・ ただし、昨日までよりは生き生きしている。
【対策】
・ SPコードをBELDENなどのメッキ材に変更
・ TRアンプを試みる
平成20年9月15日
ヤフオクで直輸入と言うBELDEN8760 13m購入。
早速アンプ⇔SP間に使用。
音に芯が出てきた。解像度が上がった感じ。ただし、まだ高域の弱音が不足。SP内部配線も交換予定。および、アンプ⇔アッテネーター間も。
※ 試しにFE83+SWに戻してみる。
・ こんなにハイ上がりで、硬いかつ少々カサついた音だったかとがっかり。特に女性ボーカルはFR125Sを聞きなれたせいか、滑らかさに欠けてきこえた。ただし、高域の情報量は多く、キレや解像度は高いユニットであると再認識した。JAZZのハイハットは申し分ない。
・ SWとのクロスが低すぎたことを認識した。ベースのスケールでは弱くなる音階を発見した。クロスを大幅に上げ再調整したが、今度はSWの方向性が分かりやすくなり、配置の問題を感じさせる。これも、FR125Sのレンジが上下にスムースに広いことから比較で分かったことである。
平成20年9月22日
・ 吸音材の量をイロイロ試したが、最終的にはスロート部に幅5cm程度の吸音材をひいているだけである。無しでは150hz〜300hzあたりの共鳴音がボーボー強く出て耳につく。と言って附属分全部を入れると、元気がなくなりつまらない音になる。
・ リプトンも試したが3個では、高域のブリリアントさが失われ全体に生気が無くなる。現在、1個をユニット直後にぶら下げ中。
平成20年10月5日「ミネラルウォーター」
エージングほぼ100時間突破!SPコードはBELDEN8470 6.5m(SP内部配線含み)
ようやく高域の情報量が増えてきて切れを感じるようになってきた。やはり、このユニットは、噂どおり最低100時間のエージングは必要なようだ。
・ 嫌な音は全くしない。清澄さに鮮烈さが加味されてきた感じ。
・ ただし、やはり、ハイハットやチェンバロといった高域の繊細な音は小さい。もう少し前に出すためには、ラインケーブルをハイ上がり傾向と言われるMOGAMI2534に変えてみる必要がある。
・ また、能率の低さは、最弱音が聞こえないと言った印象である。
・ 高域を挙げるためには、SPコードも8470よりワンサイズ細い8460のほうが良かったかもしれない。あるいは、8470をあと2m程度延長。
・ やはりもっと高能率 (高感度) のユニットと比較してみたい。 サイトをイロイロ検討した 結果 、 とりあえずは、 リファレンスとして91dBのFE127Eが箱の性格、 帯域バランス、 価格(4,000円程度)から言って適当そうである。
平成20年10月13日
エージングほぼ150時間突破!「カナディアン・ナチュラル・ウォーター」
・ ますます高域の情報量やエネルギーが増してきた感じ。キレはほぼ充分。シンバルのジャリ感や弦のかすれなど再現性もほぼ満足レベルに達した。(カナディアンナチュラルウォーターの透明感と鮮烈さを兼備)
・ 低域から高域にかけてのバランスはとてもよい。
・ あとは、やはりもう少々ハイのレベルを上げたい。フリーブのグライコでのトライでは10KHzを+3〜4.5dBが良さそうである。
平成20年10月21日
・ DELLデスクトップPCの電源を115Vに昇圧するために東栄変成器製のステップアップトランスをサウンドハウスから購入。
・ 当初、情報量が激減してレンジも狭小化、なまった分解の悪い、つまらない音が出てきて失敗かと思ったが、約1時間のエージングで、予想通り力強さが出てきた。
・ 特に、シンバルは前に出てきた。音の輪郭や余韻もよりハッキリしてきた。ベースは力強さが増した。JAZZにおいてこれは顕著。パーカッションの切れが増し、よりらしくなった。
平成20年10月25日
・ 一旦FE83+SWに戻してみた。やはり、ゼンハイザーのヘッドフォンに近いのはこちら。比較するとCSSは音がなまって聞こえる。音色はとてもきれいなのだが、高域のレベルが足りないことから、全体のレンジがやや狭く感じる。
・ JAZZやヒュージョンでは、リズムが引っ込み、躍動感に欠け、切れの無いつまらない音楽となる。
・ ソロボーカルや、単独楽器(ギター、バイオリンやピアノなど)では、音色のよさを実感させるが、合奏となるとなんとも小ぢんまりでつまらない。
・ ラインケーブルをBELDEN8412以上にフラットで高域が延びるとのMOGAMI2543に換えてみるが、ヘッドフォンでは明らかに余計な響きやふくらみが取れスッキリ感が増して、つややかな響きを感じさせる。ただし、やや細身に感じる、音楽によっては、やはり8412のほうがそれらしいバランスを感じる。
・ 以上、約2ヶ月にわたり、様々なトライを重ねてきたが、そろそろお手上げ。これ以上の高域増強はEQ無しでは無理のようだ。
・ 結論として、音質の良さ(どこまでも清澄であること)は認めるが、やはり能率(感度)の低いことが全ての足を引っ張っているようだ。高感度マイクが拾った情報を低能率SPは再生できない。これは、周波数レンジの問題ではなく、振動系とマグネットのバランスの問題だろう。この12〜13cmのドライバでは最低でも90dBは欲しい。
・ CSS FR125Sは、マグネットが強力という事なので、もう少し背圧のかかる小型バスレフのほうが良いのかもしれない。ハセヒロBHのように後面開放に近いBOXに適合するドライバは、軽量コーンと制動力の弱いマグネットを組み合わせた高感度ユニット、例えば、FE127Eのほうが良いような気がする。
・ フルレンジドライバのコーン素材は様々あるが、それぞれ一長一短があるようだ。FOSTEXユニットについて紙臭いと言う評価が多いが、事実パルプコーンであるから紙の癖はある。かといってアルミでもマグネシウムでも、あるいは話題のウッドコーンにしても素材固有の癖はある。これら素材の中で最も歴史があり、スタジオモニターにも供されているのはパルプコーンである以上、やはり軽量で強靱といったパルプコーンを中心に検討したほうが自然な響きのドライバを探し出せる気がする。最高峰は和紙とアルニコのFeastrexかもしれないが、強度から言って単なる和紙ではないだろう。長繊維素材が、しなやかさから繊細感を、さらに強靱さから反応の早いダイナミックレンジの拡大をサポートするという事だろうか、最近の13cm口径としては相当高感度な95dBである。価格の148,000円は、量産品でなくガレージメーカーの理想主義から来る手作りのためであって、決してクオリティに比例するものではないと思う。FOSTEXなどの大手が製造すれば1/5以下も可能であろう。
11月18日
とうとう最終兵器とも考えられるCROWN D45を友人から借り受けて接続することになった。
ウェブ上の評判では、何も足さない、引かないのモニターにうってつけのアンプらしい。また、DF400と低域の制動力は特筆ものらしい。BHには最適とも考えられる。幸い手元にはわがバンドで使用しているミキサーのべリンガーMX1202もあるのでバランス接続で、D45に+4dBで入力もできる。電源も昇圧トランスで115Vとしているので、D45本来の能力は発揮できるはずである。
最初ヘッドフォンで聞いたが、出てきた音は予想通り、音場のひろがり、Dレンジ、Fレンジとも充分広い。分解能も高い。トランジスタ臭い硬さは全く感じさせない極めて球のアンプに近い音色を持っていて、安心して音楽に浸れるところが良い。S/Nも相当高いと感じた。TU860より優れているのは、パワー感と低域のしまり。TU860はボリュームを上げていってもある程度以上は音量と比例しなくなる。
ただ、中高域にかけての艶っぽさやとろけるような美音の余韻といったあたりはテレフンケンのECC82管が良い。ゆったりした癒し感はこちらに分がある。
さて、その印象を持ってFR1255Sを鳴らした。
なんとも太い低域、丸い音質の中高域が出てきた。高域のリズム隊は奥に引っ込んでしまい音楽の躍動感が感じられない。仕方なく、イコライザで2.5KHzあたりの高域を4.5dB持ち上げ、100Hzを1.5dB下げた。これで、フラット感にまあ近づいたような…
続いて、ミキサー経由の+4dB接続として再トライ。が、NG!
やはり高域は奥に引っ込んだまま。リズム楽器の聞こえない音楽なんてありえ無い!
ほとほとこのFR125Sの高域の弱さには手を焼かされるが、結局、お手上げ! もはや、打つ手無しといったところ。
ところがすっかり諦めていた高域が、22日に初めて出すことができたのです。
それも難なく。
と言うのは、もはや投げやりになり、いっそのことD45の25W出力を試してやろうという事で、家内の目を盗んでボリュームアップ!
するとこれまでのボリューム9時あたりの時と違い11時を越えた辺りから切れの良いシンバル音が質感を伴ってめきめき出てくるではありませんか。12時付近でほぼフラットな感じになりました。これは、弦楽合奏でも同じ。ただ、少々低音が出すぎかもしれない。これは吸音材の再調整が必要か?
という事で、このFR125Sは、86dBと低能率という事もあり、ある程度パワーを入れての使い方が前提の設計だったんだと初めて納得できたのであります。
ポイントは音量ね。
これでFR125Sは高音質との評価に納得。ただ、ここまでなんと3ヶ月も要してしまった。長谷川さんにも購入後の良い報告ができず忸怩たる気持ちでしたが、これでようやく気持ちすっきりといったところです。
ところが、我家ではせいぜい9時前後の音量が限界なのである。
という事は、高域レスで我慢するか、イコライザを活用するかの2者択一。でもどちらもしたくない!
となれば、大音量が許される環境へと変わらない限り、最低でも90dB以上の高能率のユニットに交換するしかない!と言うのが結論。
12cmとなるとPARCかFOSTEXしか無いのであろうか?
その後友人からD45の前身の貴重なD40を借りる機会に恵まれた。
D45との違いを一言で言うと、4:3画面VS16:9ワイド画面と言った趣である。共に解像度は高いが、やはり現代版のD45のほうがDレンジ、Fレンジ、音場の広がりを強く感じる。S/Nもより高そうである。
ただし、この2台とも、ラインケーブルの良し悪し、RCAプラグの良し悪し、ミキサーのクオリティなどを本当によく伝えてくれるところがすごい!
おかしなものを一つでもはさむと、たちどころに音が劣化するのが分かる。
結局、べリンガーは音を悪化させることが分かった。RCAはノイトリック、ラインケーブルは、BELDEN8412,同88760、MOGAMI9534辺りが適当であるようだ。
いずれD45はアメリカで安いのを見つけましたから、円高の今レファレンスアンプとして購入予定。
それにミキサーは、間もなく日本に上陸するはずのMackie802VLZを導入して、再度+4dBを試してみたいと思う。
とりあえず、原因がわかってほっとした、苦難の3ヶ月でした。
|