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2005/6/30

 ご心配をお掛けしました。

昨夜は皆様に大変ご心配をおかけしてしまいました。
ご心配のメールを多く頂き、感謝すると同時に、ただ心配をお掛けしただけで、そのことをここに書かなければ良かったのでは反省しております。

昨夜の深夜になってから、雨足が弱まり、川の水かさは多いながら私達の地区は無事峠を越せました。
全国ニュースでも流れましたが、柏崎など他の新潟地区で河川の氾濫による被害が出ました。
あの泥流が引いた後の後始末が大変なのです。
ご被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

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2005/6/28

 予感よはずれて。

三条市内の中心を流れる五十嵐川の堤防破壊で9人の犠牲者が出た昨年の7.13水害。
決壊した堤防から2Kmほど離れた当社も床上セン40センチの被害を受けました。
市は5年計画で堤防のかさ上げ、河川の増幅をしますが、今現在橋を1本壊しただけで昨年と状況は何一つ変わっていない。
全く雨の降らない6月の空梅雨、そして昨日から急に降り出した休み無しで降り続く雨。
気味の悪いほど昨年と全く同じパターン。
「また来るかも」と皆が心配していたが、いやな予感があたりそう。
今朝5時、市が広報車で避難準備情報を流して来ました。そしてお年寄りを中心に一部の方たちが避難しはじめました。

夜中に大分降り続いたようで上流にある2つのダムの貯水量が限界になり放流をはじめました。これも昨年と同じ。
堤防が決壊しても当社まで濁流が押し寄せてくるまで3時間はかかるので、それからでも準備できるのですが、夜中に来たらお手上げ。
大丈夫とは思いますが、念のため倉庫にあるMMキットのMDF材を主に社員総出で高い位置に移動しました。
ご迷惑をお掛けするかも知れませんが、まだひと月は続くであろう梅雨の時期が終わるまで、暫く部材の在庫を少なめにします。

その雨が降り出した昨日(27日)は東京に居ましたが、大変蒸し暑い天気でしたね。
10月の真空管オーディオフェアーの小間抽選会に出席のためでした。
抽選会まで時間がありましたので、秋葉原にある六本木工学研究所さんの新しいショールームにもお邪魔してまいりました。
中央通から少し小路に入った、前が公園の静かな雰囲気のところにそのお店はありました。 飾り付けのない事務所的な雰囲気のお店でしたが、入ってすぐに見慣れたユニットに目がいきました。
8から10センチのT/Bを中心としたユニット10種類ほどがBOXに取付けてあり、バナナプラグ差し替えで聴き比べられるようになっていました。早速まだ試聴していないユニット中心に聴かせていただきました。
その一つ、センターキャップのない、凹型にへこんだ8cmユニット。これはまだウェーブでも見たことがない。
お聞きすると近日発表予定だそうで、T/Bとは違う台湾メーカーの製品とのこと。振動板はマグネシューム。
早速バナナプラグを差込ました。女性ポップスだったと思いますが、なんともキレイな音。
同じマグネシュームのDIYとも一味違う音。凹面ということで大変指向性が強く、耳を中心から少し反らすだけで音圧が下がるのがわかります。発売されたら試してみたいです。

午後10時の今現在大雨注意報は解除されていない。
今晩寝れるだろうか?

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2005/6/24

 アクリルスピーカーAMA、江川先生バージョン

オーディオ評論家、江川三郎先生からアクリルスピーカーの貸出しを依頼されたのは5月の連休前でした。
アクリルスピーカーAMA−131SSをコイズミ無線さんで発見された先生は「これは面白いスピーカーだ、透明なので私の開発した無方向性の江川コードも見えるし、戸澤君のレゾネーターも見えて大変楽しい。
私はこれにスパーツイーターを乗せたい。専用のスタンドも作りたいので、アクリルの側板をもう2枚頂けない?」

お聞きすると月刊stereo誌で毎年恒例になっている7月号の人気特集「工作人間大集合」と一緒に評論家7人でのスピーカー競作の企画があり、先生は弊社のアクリルスピーカーを素材に江川流に改造し、それを発表したいのだと言われました。

stereo誌はオーディオ専門誌の中で多分日本で一番販売数の多い本で、特にこの「工作人間大集合」のある7月号と自作スピーカーコンテストのある8月号が特に販売数が多いらしいです。その号に載せて頂けるだけでも宣伝になりますのに、まして著名な江川先生からAMAをその素材として選んで頂けたのですから、勿論二つ返事でご承諾しました。一番派手なピンク(これしか在庫がなかったので)でお送りしましたが先生はどう思われたか?

その号が今月20日に発売になり、今書店で並んでおります。残念ながらカラーのページではありませんでしたが「7人の侍、スピーカー競作の夏」の特集の中で紹介されております。 先生はAMA−131SSを横倒しにして使用。それをヒバ材3本の丸棒とアクリルの側板をそのまま底板にして作られたスタンドで支持。AMA本体の上には超高音域18KHz〜30KHzを誇る圧電型ツイーターTAKET−BATPRO、ユニットはT/BのW3−1231SH(チタンコーン)。
細い3本の丸棒に横置きで支えられたAMA−131SS。スタンドの底板も透明に光るアクリル板。 見慣れたアクリルスピーカーが先生の手により、また新鮮に見えます。

先生のお計らいで、先日その音を聴ける機会を頂いたのですが、私の都合で実現できませんでした。 11月のNICOプラザでの試聴会の際にお借りできたらと思っています。

同特集では神崎一雄先生、金子英男先生、石田善之先生など他の先生方のもユニークな作品を発表されておりますがやはりメインは一般読者である工作マニアを訪ねての「工作人間大集合」です。
嬉しいことに、同じ三条市の星野さん(以前お宅にお邪魔して試聴させて頂いた事があります)が大きく紹介されていました。

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2005/6/9

 スーパー・サウンド・コーティング(SSC)の価格。

スーパー・サウンド・コーティング(SSC)塗層済みフロントバッフルの価格です。

只今、申込みフォームも製作中ですがお急ぎの方はメールにてご注文いただければ幸いです。

サ イ ズ

片側1枚の税込価格
(SSC塗料3回塗り)

MM−141S用
3,150円
MM−151S用
3,150円
MM−161S用
3,150円
(上記のバッフルは全てMM−STタイプと兼用です)
MM−141用
3,575円
MM−151用
3,575円
MM−161用
4,200円
MM−171用
4,200円
MM−151T用
5,150円
MM−161T用
5,150円
MM−181T用
6,300円
MM−191T用
6,300円

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2005/6/3

 含浸塗料(スーパーサウンドコーティング)、化(ばけ)学の不思議 A

5月28日の土曜日に川上さんが来られました。
ほぼ完成したスーパーサウンドコーティング(SSC)のサンプルとそれで3回塗りした各種フロントバッフルを車で持参してくださいました。
私が富山にお邪魔したときに塗装したメーカー製リアスピーカーと自作用小型バスレフBOXもご持参頂きました。これらは試聴用に暫く貸せてもらいます。

SSC塗装のサンプルはヤクルトほどの小さなポリ容器に入っていて、振ってみると少し粘度がありました。
富山で塗ったときの水のようにサラッとしていた試作液とは違っていました。
キャップを外して匂いを嗅ぐと、以前のようなアルコールの匂いは殆んどしません。
刺激的な臭も全くありませんでした。
実は、この匂いの事が一番心配でした。こちらのような田舎では庭とか玄関、車庫など塗れる場所はいくらでもありますが、都会の住宅やマンションなど中では臭くてとても塗れないはず。
「そういう方はベランダで塗れば良いのでは?」と都会の方に尋ねたら、
「とんでもない、向かいも隣も接近しているので必ず近所から苦情が来る」と言われました。

早速、事務所でそのサンプルのSSCをMDFの切れ端に塗ってみました。部屋の広さは10坪ほどですが全く匂いは感じませんでした。これで心配の種がなくなり自信を持って皆様にお勧めできます。
これなら都会の住宅事情でも匂いを気にせずに塗れると思います。

この塗料はホルムアルデヒドなどシックハウス症の原因となる物質は一切含んでおりませんので安心してお使いいただけます。ただし、引火性はありますので乾燥するまで火気は厳禁です。

この塗料単体の発売は少し遅れそうです。申し訳ありません、前置きばかりが長くて。
刷毛塗りをよりし易くする為にもう少し液の改良に時間をください。
それと、使用マニュアルの作成、缶に貼る取扱い注意事項などのラベルも作らなければなりませんので。

川上さんは塗料の説明を終えると新しいSSC塗料で塗った、各サイズのフロントバッフルを車から降ろして見せてくれました。
全て3回の刷毛塗りですが、吹付け塗装かと思うほどキレイに仕上がっていました。
粘度が増した分、キレイな仕上げは難しくなったとのこと。たとえばしずくが垂れると、その後が残るので一回ごとにマスキングテープ、それも糊の残らない業務用の特別な物を使うのだそうです。

ここで、実は・・・と話を切り出して、このCCS塗料は万能ではないのでは?と先日のMM−191Tの話をしました。
そして早速、そのMM−191Tの音を聴いてもらいました。同じ古琴のCDを入れて・・・
音が出た瞬間、
「えー?ひどいね。なにこれ?」川上さんの顔色が曇りました。同軸2WAY、アルテックCD408−8Aの中心にある
ツイーターにハンカチをかぶせましたが、キツサは同じ。
「これ決して高域が強く出ているわけではなくて、高域の倍音が出ていないんだね。・・・・そうかー、ユニットによっては
かえって音が悪くなる。フォステクスの狽ネんかもダメかなー」
それまでの楽しい雰囲気が一転。二人とも沈み込んでしまいました。

「これは3回塗りしたものですよね?」と川上さん
「はい、先日天気の良い日に3回塗りました」
「えー?天気の良い日・・・・?。先日私が言ったように、3日に分けて塗られましたよね?」
「はーぁ、いやーぁ・・・・、天気で乾きが良かったので、一度に3回続けて塗りました・・・」
「えー、だめだよ、そりゃー、表面は乾いても中の方ではまだ乾いていない。中は時間をかけてゆっくり固まるのにその上から塗られると固まった塗料がまた溶け出す。だから続けて塗ってはダメなんですよ。これは基本なんだから守ってもらわなければ」とイエローカード。

「私が塗ったバッフルで聴いてみてよ」と言われ、その場で川上さんの塗ったバッフルに同じユニットを付替えて聴きました。
この時点でも「塗り方で音が変わるわけがない」と私はまだタカをくくっていました。
また同じ曲を選曲、きっと同じ結果だろう。そう思っていました。
プレイのボタンを押し、曲が始り、音の違いはすぐに解りましたが暫く沈黙していました。
了見の狭い私は、3回塗りの責任を間逃れたいという気持ちもあって、密かに悪い結果が出る方に期待していました。
そして「ほーら、やっぱりダメでしょう。私の塗り方のせいではない」と言い逃れの言葉を準備をしていたのでした。
だから暫くは我が耳を疑いました。いや認めたくなかった。
でも観念して、川上さんと顔を見合って、二人同時に「良いねー。全然違う」
キツサが全然消えている。鮮明さはそのまま。切れそうなまでにピンと張られた弦の音、でも先ほどと明らかに違う。全然うるさくない。無塗装の191Tに音を切替えると緩んだ弦の音。こちらは一見柔らかい音なので、なおうるさくないはずだが、塗装済みの方が耳がスーッとして聴き疲れしない。付帯音が消え、低域高域が無理なく出ている感じです。

「やはり私の塗り方のせいだったのでしょうか?」に
「うーん、多分そう。これだけは守ってもらわないとね。ハッハッハッハ」と豪快に笑われました。
私は照れ笑いしながら「少しでも早く聴いてみたかったから」と言い訳。
「本当にせっかちなんだから・・・・。この人の性格わかったでしょう」と妻の浴びせ倒し。
化学は解らない。「せっかち塗りがこんなに悪さをするとは」不思議な塗料。

フロントバッフルの塗り方は大変熟練を要するとのことで、一般の方には難しい(私が見本)との判断で塗装済みの各種バッフルを別売りで販売させていただきます。
塗装済みMMスピーカーも受注をお受けします。これは本体一回塗り(バッフル板は3回塗り)のみになります。まだ価格が決まっていない今現在、既に塗装済みのMMキットやバッフル板のご予約を頂いております。

来週初めには塗装済み各種フロント価格を掲示します。
そして塗装済みフロントバッフルのご注文お受けいたします。
追って塗装済みMMスピーカー本体の価格を掲示させていただきます。

塗料単体の販売日と価格は後日ご報告いたします。

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2005/6/1

 含浸塗料(スーパーサウンドコーティング)、化(ばけ)学の不思議 @

含浸塗料の名前はスーパー・サウンド・コーティング(SSC)に決まりました。
そのSSCを塗ったMM−151Sは試聴室でいつでも聴けますが、従来のMMスピーカーの音に慣れておられる常連のお客様達も、その音の違いに驚いておられます。MMキットのオーナーの方やホームページで塗料の情報をお知りになられた方がそのスピーカーの試聴を目的に来られます。
「実際に聴かれてみられた感想は?」
の質問に
「塗装でここまで音が変わるとは想像していなかった。」
そして
「このことを評論家並みのどんな素晴らしい文章で説明しても、どんなに熱弁を振るっても、それは虚しい努力に終わるでしょう。塗料を塗るだけでこんなに音が良くなるなんて、だれも想像できない。聴いた人しか信じないだろう」
と一様に言われます。
そして
「もっと試聴会の回数を増やし、多くの方に実際に聴いていただくのが一番良い宣伝方法ではないでしょうか」
とご意見をいただきます。

今までのオーディオの常識からいって、塗装を塗るだけで音が根本から変わるなんて過去に前例がないだけに中々理解していただけない。見た目はただの透明塗料。それも刷毛で塗るだけというローテク作業で音がガラリと変ってしまう。しかも、高価な投資をしてアンプやCDPなどのハイテク機器をグレードUPするよりもはるかに変化が大きいのです。言われるように実際に聴いていただける機会を、もっと増やしたいと思っています。

それにしても、一番大きなMM−191TにSSCを塗ったらどうなるんだろう?きっと物凄いことになるはず。 でも、本体があまりにも大きすぎるため躊躇していました。
そこで、まずはそのフロントバッフルのみに塗って聴いてみることにしました。
Sタイプのフロントバッフルのみ塗装したものを聴いたときでも違いは歴然だったので、より表面積の大きいTタイプはもっと大きく変わるはず。
もう数日待っていれば、富山から正式な塗料で塗られた191Tのフロントバッフルが送られてくるはずでした。しかし、思い立ったら今すぐにでも聴いてみたい、せっかちな私はそれまで待てなかったのです。

思い立ったその日は塗装を塗るには絶好の天気でした。
先日、富山から持ち帰った試作塗料の入った1リッター缶の蓋を開けて、フロントバッフルに塗りました。アルコールの匂いがするので野外での作業でした。

フロントバッフルは3回塗りが基本です。
川上さんからは一度に3回塗りは決してしないで欲しい。1回塗ったら1日放置して自然乾燥させて、翌日に2回目、翌々日に3回目と、時間をおいて分けて塗るようにと言われていました。
ところが、直射日光のあたる場所での作業だったので、塗ったすぐ後に手で触れるほど乾燥が早い。乾燥さえしてしまえば、続けて重ね塗りしても悪くないはず。
本当に不思議な塗料です。塗った直後、その板を指で弾くともう硬い音になっている。
板に吸込まれると同時に中で固まってしまう。なんとも不思議な塗料。
ようするに板が硬くなれば良い訳で、続けて3回塗っても、3日に分けて塗っても結果は同じはず。どのみち大した問題ではないのでは・・・・

「早く聴いてみたい」
川上さんとの約束を破り、30分程の短時間の間に3回重ね塗りをしてしまいました。
最後の3回目を塗った直後にアルテックCD408−8Aを取付けし、そのまま191Tに装着。 聴き比べのため、もう片側の191Tは無塗装のバッフルのままです。
最近試聴用に良く使う中国の琴、古琴の曲を最初に聴きましたが、結果は悲惨なものでした。スチール弦だと思うのですが、なんともきつい音。
細い弦の高域が耳に突き刺さるようにキンキン響く。耳が痛くてとても聴いていられない。頭の中まで響いている。 オーケストラもパートの音は鮮明になるものの、やはり高域が強調される。
これはユニットのせいだ、ユニットによっては合わないものもあるのだ。
アルテックのように元々アタック感の強いユニットに対し、硬くなったバッフルが振動を吸収しなくなりその分きつい音になるのだと、そのときはそう思っていました。

数日後、完成した塗料サンプルと、それを塗った各サイズのフロントバッフルを持参された川上さんにこの約束破りを大笑いされたのでした。
(続く)

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