自社のスマホエコスピーカーの秘密②
音を響かせるための「空気室」
バックロードホーンスピーカーでは、ユニットの背面に「空気室(音響室)」を設けることが重要です。
基本的な構造は、
ユニット → 空気室 → スロート → ホーン → 開口部
という流れになります。それはスマホスピーカーにも通じることと思っています。

ところが、市販されているスマホ用スピーカーの中には、スマートフォンの音の出口から出た音を、そのままラッパ状の構造で響かせるタイプも多く見られます。
この構造は、音を効率よく大きくするという点では有利です。
一方で、音量を重視するあまり、音が甲高くなったり、響きや潤いが乏しく感じられることがあります。
私たちは「音量」だけを追求しません
当社のスマホエコスピーカーでは、簡易的ではありますが、あえて空気室とスロートを設けています。

さらに、内部には吸音材も使用しています。

採用しているのは、UMU-191Mなどにも使用している、炭素を含んだ特殊な吸音スポンジです。
空気室内で発生する不要な響きやクセを整え、音をより柔らかく、自然で余韻のあるものにするためです。
実際にその効果は大きく、音の印象を大きく左右する部分です。
音道とボディにも、ひと手間
さらに、音響用ガラス含浸塗料であるSSCスーパーコーティングを、音道内部からボディ全体に施しています。

これにより、音の輻射効率を高めるとともに、響きの豊かさを引き出しています。
こうした一つひとつの工夫を積み重ねることで、単純に「スマホの音を大きくする」だけではない、聴き心地の良い、心に響く音を目指しています。
そして、驚かされるのがスマートフォンそのもの
実は、最近のスマートフォン自体の音質もかなり進化しています。
たとえばiPhoneについては、分解した人によると、音源部分がホーンのような構造になっており、音響のための広いスペースが確保されているとのことです。
スマートフォンそのものの音源が進化しているからこそ、その音を受け止めるスマホスピーカー側にも、きちんとした音響設計が必要になります。
良い音源を、ただ大きくするのではなく、空気室、スロート、ホーン、吸音材、そしてボディの響きを組み合わせて、さらに魅力的な音へ引き出す。
それが、私たちのスマホエコスピーカーづくりです。
スマートフォンが生み出した小さな音を、自然な響きと豊かな余韻を持った「聴きたくなる音」へ。
そこに、私たちがこだわる音響設計の意味があります。
