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島根県 上田 様(続) UMU-191Mを購入されて。

寒かった冬も過ぎ去り、本格的に試聴するには良い季節になってきました。

約4か月後の現状をまとめてみると

今までのスピーカーはHarbeth HL-Compact とJBL Control12SRですが、それらとは全く違う音がします。特に違うのがシンバルの音です。Venus RecordsよりEddie Higgins のDear Old Stockholmを聞くと、ドラムスがいかに多彩な叩き方をしているのが実在感を持って聞こえてきます。今までは単にシンバルが鳴っていたものが、そこにシンバルがあって、叩かれて揺れているのが見えるようになります。ちょっとこれには痺れました。

またダイアナ・クラールのボーカルの声も実際よりももっと色っぽく歌っているのではないかと思えるくらいの声です。ぞくぞくするような声にもやられてしまって、彼女の色々なCDを買いたくなります。

このスピーカーを聞き慣れてしまうと今までのスピーカーには戻ることが出来なくなり、いわば「麻薬のようなスピーカー」ではないかと思います。特にシンバルがバシバシ鳴っているJazzは最高の音源ではないかと思えるほどです。「Jazz Fan’s Only」と謳われていることに納得です。

また、最近よく言われている表現に「後ろにサウンドステージが広がるようだ」とか、「上部の空間の高さがわかるようだ」とかの抽象的な表現のスピーカーではなく、「そこにドラムセットがあり、ピアノが煌びやかに輝き、サックスの音が飛び出し、シンガーが耳元で歌ってくれている」というリアリティーに溢れるスピーカーです。

一方、温かみのあるまろやかな音ではありません。「そんな音は単に音の波形がなまってしまっているだけだ!」とばっさり切って捨てるようなメリハリのあるサウンドです。

1年のうちに2度も価格改定をされて今となっては少し高い買い物になってしまっていますが、このスピーカーでなければ聞こえない音があり、このスピーカーでなければ見えない世界があります。これだけでこのスピーカーを買う価値があると断言できます。

今日仕事を終えて帰ったらあのレコードをきいてみようとか、あのCDを聞きなおしてみようとか、今話題のQobuz(私はE-onkyo時代から利用中)からあれをダウンロードしてみようとか、毎日毎日興味が尽きることがありません。私のようなワクワクドキドキを経験したい方は今すぐ決断してお早めにオーダーされることをお勧めします。

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