兵庫県 銑野様 UMU-191Mを購入されて。②
UMU-191M Mark3の視聴レビュー第2弾をお送りします。
毎日、精力的にUMU-191M Mark3を聴いております。
私の聴くジャンルは、50年代〜60年代のビバップ・ジャズ、60年の前後に位置するビバップには分類し難い、フリー・ジャズの兆しに位置する、少し毒のあるスタイルを持つ、エリック・ドルフィーやブッカー・リトル、マル・ウオルドロンなどに代表されるジャズスタイルと80年代からのヨーロッパ・ジャズと女性ジャズ・ヴォーカルに加えピアノ・ソナタやピアノ・コンチェルト、北欧の管弦楽曲とウエスト・コースト・ロック
などが中心です。
これらのジャンルでこのスピーカーが少し不得意なジャンルが、LPに限ってですが、管弦楽ではないかと思います。その原因は、LP用イコライザー・アンプとプリメイン・アンプがどちらも「無帰還増幅」の回路を持っているからだと思うわけですが、「無帰還増幅」が悪いわけではなく、この回路があまりにストレートに再生してしまい、いわゆるNFBによって再生音を柔らかくしていない事がそのまま現れているからだと思います。
この対策として、LPと同じCDアルバムを聴けば随分と聴きやすくなります。
上記以外のジャンルの再生は、とりわけLPでこのスピーカーの良さが遺憾なく発揮されます。
特に最近聴いた、「ジョン・コルトレーとジョニー・ハートマン」のヴォーカル盤などは、コルトレーンの消え入る様なブローとハートマンの歌う口元にある粘っこい所作が聴き取れて、思わず身を乗り出してしまうわけです。
加えて、再生全般について言える事ですが、再生の音像が以前のスピーカーの5割以上拡大している事です。この現象は、ジャズコンボの場合、目の前で実際に演奏している様な錯覚を覚えるわけで、オーケストラの音像の広がりは。ただただ驚くばかりです。
以上、長々となりましたが、毎日驚きの連続です。